1969 54Ja 核兵器の撤去をふくむ沖縄の施政権の即時全面無条件返還を要望するアピール(要旨)

1969年2月9日

 沖縄の同胞は、今度の戦争で最大の犠牲となったにもかかわらず二十四年たった今なお、米軍の占領下におかれている。日本の領土に住む日本国民でありながら、日本国憲法の保護を受けていない。最近は、B52の駐留と事故などで、日常の生活と生命にさえ脅威を感じている。沖縄が日本の領土であることは、一九六二年三月十九日の故ケネディ大統領の声明や、サンフランシスコ講和条約でも明確にされている。政府は対米交渉でこの原則にそう解決をめざし、国会でも議決されるよう呼びかける。

(1969年2月9日付読売新聞)