◎新しい戦前を作らないために ―戦後70年の世界と日本
京都・立命館大学で60周年記念講演会
世界平和ピール7人委員会は、1955年11月11日の創立から60年を迎えた翌日、11月12日(木)、京都・衣笠の立命館大学・以心館ホールで、記念講演会を開きました。総合テーマは「新しい戦前を作らないために―戦後70年の世界と日本」。講演会の共同主催は、同大学の国際平和ミュージアム。約250人の聴衆を前に、5人の委員が講演、土山秀夫委員のビデオメッセージが映し出され、池辺晋一郎委員のメッセージが読み上げられました。
モンテ・カセム国際平和ミュージアム館長(同大学教授)が挨拶、小沼通二委員・事務局長が7人委員会の歩みを紹介したあと、土山委員が「継続は力なり」と題して、運動の継続を訴えたビデオメッセージに続いて、池内了委員が「科学者の軍事動員が始まっている」、村薫委員が「野間宏に見る戦前の青春群像と平成のSEALDs」、大石芳野委員が、写真を見せながら「戦後70年:刻まれた傷」を話しました。
休憩後、池辺委員の「時は前に進む」と題したメッセージを村委員が朗読、武者小路公秀委員が「テロ国家を和解させる非暴力国家・日本」、小沼委員が「戦争をしたい世界への歩み」、カセム館長が流ちょうな日本語で、「ATOMS FOR PEACE REVISITED」(核の平和利用…再び)と題して講演しました。
このあと、質疑、討論が予定されていましたが、時間の都合で、各委員が1つずつ質問に答えるだけになりました。閉会後は、委員会の昨年の後援会を中心に編集した「岐路に立つ日本」(あけび書房)などのサイン会が行われ、1冊に5人の委員のサインを求める観客の列が続きました。
この講演会については、立命館大学のホームページにもあります。(http://www.ritsumei.ac.jp/mng/er/wp-museum/news/15/151115/news_151115.html)