このたび、貴下が、核実験の再開を声明されましたが、これはいかなる理由があろうとも、結局は力の政策に基づくものであり、誠に遺憾であります。
言うまでもなく、人類の幸福と生存に関する問題については、あくまで人道的立場が、政治的・軍事的立場に優位すべきであります。
これに反して、核実験が再開されるならば、必ずや軍縮交渉はより困難になり、国際緊張が、さらに激化すると思います。
われわれは、貴下が、核実験の決定を実施に移さないよう、もう一度考慮されることを、要望致します。
1961年9月1日
世界平和アピール七人委員会
フルシチョフ・ソ連首相殿