このたび、ソ連が発表した核実験再開の声明に対し、われわれは別紙のとおり、強く遺憾の意を表明し、その実施を思いとどまるよう、勧告しました。
言うまでもなく、現在においては、軍事技術の優位は、自国の安全を保つ道ではありません。このソ連の声明に対して、平和を希う世界の民衆は、貴下がいかなる態度をとられるかを、注目致しております。
われわれは、この際、貴下が世界平和に対する自己の重い使命を考え、核実験の再開を致さないことは勿論のこと、ソ連の決定を、単なる声明に終わらしめるよう、あらゆる努力を続けられることを切望致します。
1961年9月1日
世界平和アピール七人委員会
ケネディ米大統領殿