中国がまたしても核兵器の爆発実験をおこないました。しかも、今回はそれが水爆であることを明かにしています。空中爆発でもあり、「死の灰」の降下を恐れなければならないだけでなく、この水爆実験によって国際緊張の一層の激化が憂慮されます。あらゆる核爆発実験に反対する私どもとしてもまことに遺憾というほかはありません。
事態がこのままで来た以上、この際すべての核保有国はこぞって「いかなる状況下においても最初に核兵器を使用しない」ことを宣言してほしいと思います。
また「核兵器を全面的に禁止し、これを廃棄する」と自ら声明している中国は、すすんで全核保有国の軍縮会議を呼びかけ、これが実現をはかるべき責任をもっていると考えます。
このことは、フランスについても同様であります。米・英・ソ三国も、核拡散防止条約の締結を促進している立場からしても、核保有国の核軍縮問題にもっと積極的な態度を示し範を垂れるべきではないかと思います。現下の緊張した国際状勢にかんがみ心から関係各国に訴えます。
1967年6月18日
世界平和アピール七人委員会