核兵器の被爆を現実に受けた国民として、われわれは真の平和は核競争によっては決してもたらされず、それは核兵器の全面的廃棄によってのみはじめて実現されること、従って大国、小国を問わず、いかなる国のいかなる核実験もその方向に逆行するものとして反対してきました。
しかるに貴国はこれまで数度の実験に加えて今回また新たな実験を行いました。このことはさきに行われたインドの実験、およびフランスのそれと伴い、あらためてわれわれを深く憂慮させるのであります。
われわれはこれまで貴国の実験に対してその都度反対を表明してきましたが、今回のそれに対してもまた反対し抗議せざるを得ません。それとともに、貴国がかつて声明されたようにすべての核保有国が、最初に核兵器を使用しないと宣言すると同時に、最終的にはその全面的廃棄を実現するよう、貴国の積極的努力を重ねて要望いたします。
1974年6月20日
世界平和アピール七人委員会
上代 た の
茅 誠 司
大河内 一 男
朝永 振一郎
植村 環
湯川 秀 樹
事務局長 内山 尚 三
上代 た の
茅 誠 司
大河内 一 男
朝永 振一郎
植村 環
湯川 秀 樹
事務局長 内山 尚 三
中華人民共和国首相 周恩来殿