お知らせ

講演会&シンポジウム in 篠山

2011年9月7日

講演会&シンポジウムin篠山 世界平和アピール七人委員会の2011年講演会は、委員会創立者であり、世界連邦の提唱者でもあった下中弥三郎(元平凡社社長)の没後50年を記念して、下中弥三郎の生まれ故郷、兵庫県篠山市で開かれることになりました。
主催は七人委員会と下中記念財団、篠山市の実行委員会、市や市教育委員会も共催します。
講演会は、「篠山で考える日本と世界」と題して、11月12日(土)午後1時30分~5時、篠山市民センター・多目的ホール(篠山市黒岡191)で。また、「地域力を強める ―これからの日本― 」と題するシンポジ ウム が、翌13日(日)午前9時30分~12時、篠山市立丹南健康福祉センター(篠山市網掛301)で行われます。
これらの企画参加者は、事前申し込みが必要です。篠山市のホームページをご覧ください。
篠山市のホームページ(世界平和アピール七人委員会講演会&シンポジウムin篠山)

下中弥三郎は幼くして父を失い、独学で学んで教師となり、平凡社を創業しました。篠山は瀬戸、常滑、信楽、備前、越前などと並ぶ「日本六古窯」の一つ「丹波焼」の里。

講演会の前日11日には、篠山市教育委員会主催の学校行事として、地元、今田小学校5年生から中学校3年生までの児童・生徒全員を対象とする池田香代子委員と小沼通二委員、弥三郎の孫の下中美都による講演会が開かれます。保護者や一般市民の参加も可能です。13日午前には、地元・今田の「やさが塚」での記念植樹、また、11月上旬からは、立杭陶磁器協同組合主催で立杭の「陶の郷」で下中弥三郎作の陶芸品などの展示、10月中旬から下中記念財団主催で下中弥三郎の出版と教育助を紹介する篠山市立中央図書館での展示などの関連記念行事が計画されています。

講演会
2011年11月12日(土)午後1時30分~5時
篠山市民センター・多目的ホール

シンポジウム
2011年11月13日(日)午前9時30分~12時
篠山市立丹南健康福祉センター

ちらし(20111112.pdf)

2010年講演会「武力によらない平和を」に350人 井上さんの「思い」引き継ぎ、辻井喬さんも初参加

2011年3月10日

世界平和アピール七人委員会の2010年の講演会が、2010年11月12日、東京・お茶の水の明治大学リバティタワーで開かれた。総合タイトルは、「武力によらない平和を 日米安保・沖縄・核」。
明治大学軍縮平和研究所が共同主催し、準備や当日の進行を同研究所の院生ら若い力が支え、参加者は、約350人。4月に亡くなった井上ひさし委員の思いを次代へ引き継ぐ願いも込めた講演会で、新しく加わった詩人で作家の辻井喬委員も、「東アジアの平和構築」をテーマに講演した。(詳細はこちらで)
講演会後には、神保町のレストラン「アミ」で懇親会を開き、約50人が参加、夜遅くまで講演会の盛会を祝った。

→ 2010年講演会

辻井喬さんが七人委員会に参加

2010年10月1日

井上ひさしさんが、さる4月9日に亡くなられた後、1人欠員になっていた委員に、詩人で作家の辻井喬さんが9月6日に参加されることが決まりました。
辻井さんは1927年東京でお生まれになり、日本ペンクラブ理事、日本文藝家協会副理事長、日本中国文化交流協会会長をされています。詩集に『群青、わが黙示』(高見順賞受賞)、『鷲がいて』(現代詩花椿賞、読売文学賞詩歌俳句賞受賞)など、小説に『虹の岬』(谷崎潤一郎賞受賞)、『父の肖像』(野間文芸賞受賞)、『茜色の空』など、回顧録『叙情と闘争』などがあります。2006年には第62回恩賜賞・日本芸術院賞を受賞されています。詳しくは委員のプロフィールをご覧ください。

 

 

潘基文国連事務総長に七人委員会がメッセージと核兵器DVDを贈呈

2010年8月8日

来日中の潘基文国連事務総長が、2010年8月5日に初めて長崎を訪問した。国連側9名、長崎側7名の午餐会において、長崎県知事の歓迎と潘事務総長の答礼の辞のほかに、世界平和アピール七人委員会の土山委員が特に発言の機会を与えられた。土山委員は、① 1955年の七人委員会の誕生のいきさつから、② 最近まで102回のアピールを国内・国外に発表してきたこと、③ 去る4月8日の第102回アピールでは、2008年10月24日に開かれたシンポジウムにおいて潘事務総長が強調した核廃絶への5項目提案を全面的に支持することを述べ、その中の核兵器禁止条約への交渉開始の要請を特に取り上げて、速やかな取り組みと結論到達を要望する旨、国内国外に発表すると共に、当時の鳩山首相には直接お会いして日本の貢献を要望したことを紹介した。

核兵器禁止条約を求めるアピールを発表 鳩山首相と会談、「核廃絶の先頭に」と激励

2010年4月9日

世界平和アピール七人委員会は、4月8日午前、首相官邸で鳩山由紀夫首相と会い、別紙の「核兵器不拡散条約再検討会議を前にして、核兵器禁止条約の採択に向けた早期交渉開始を求める」とのアピール(No.102)を手渡しました。

アピールは、来月のNPT再検討会議、来週の核セキュリティ・サミットを前に、各国の政府に核兵器禁止条約の締結に向けて、積極的な取り組みをするよう求めたもので、鳩山首相にも「核兵器廃絶の先頭に立ってがんばってほしい」と申し入れました。
委員会はこのあと、このアピールを国連事務総長および主要各国首脳に届けることにしています。
現在の委員会のメンバーは、武者小路公秀、土山秀夫、大石芳野、井上ひさし、池田香代子、小沼通二、池内了の7人。この日の鳩山首相との会談には、療養中の井上ひさし、所用で欠席の大石芳野、池内了の3委員を除く4人の委員が参加しました。
鳩山首相は「世界平和アピール七人委員会は、私の祖父が総理だった時代からずっと引き続いて活動されている由緒ある組織と聞いている。来ていただいて有り難い」との挨拶があり、小沼委員・事務局長から、アピールの趣旨を説明、アピールを手渡した。
核兵器禁止条約について、小沼委員は「日本は前政権時代から、きて棄権を続けており、昨年12月も棄権してしまった]と説明。土山委員も「核兵器禁止条約は、NPT(核拡散防止条約)と違って、核兵器を法的に規制しようとするものだ。NPT条約に加入しないインド、パキスタンや北朝鮮もこれには賛成している。いま核兵器がテロ組織に渡ったら大変だ、という危惧をみんな持っているが、この条約なら全体が一致できるはずだ。日本はその先頭に立ってほしい」と強調した。
また、武者小路委員は「コスタリカとマレーシアが核兵器禁止条約の草案を出している。日本も同意見だと言っていただくことは、南北関係の上で大変意味が大きい」と鳩山首相にアドバイス。武者小路委員は最後にも「生物多様性条約の締結国会議も重要です。首相に頑張っていただきたい」と激励した。
池田委員は、池上彰氏とともに出版した「日本がもし100人の村だったら」を「総理に期待しています」と手渡した。
これに対し鳩山首相は「貴重なご意見をいただいた。核セキュリティサミットには出掛けることにしている。NPT再検討会議の方はどうなるか分からないが、強い関心を持っている。オバマ大統領は核保有国への攻撃はしない、という消極的安保に一歩踏み込んだ。しかし、完全ではない。すべての核保有国がこうした方向に行くように行ってほしいと思っている。核兵器禁止条約については私ももっと勉強してみたいと思っている。日本はそうした責任があると思っている。皆さんの意見を参考にして政府として何ができるかなどを研究したい」と述べた。
この会談には、核実験の恐怖や、核爆弾の数などを映像化した橋本公さんも参加、自作の「1945-1998」「オーバーキルド」「核実験の名前たち」のビデオを首相に贈呈した。
委員会はこのあと、このアピールを国連事務総長および主要各国首脳に届けることにしている。
(了)

関連記事:池田香代子ブログ
世界平和アピール七人委員会、官邸で鳩山さんと会見
鳩山さんへのプレゼントは写真に撮っておきました

世界平和アピール七人委員会2009年講演会「核といのちを考える」開催

2009年11月25日

世界平和アピール七人委員会は2004年から毎年、11月11日の創立記念日前後に講演会を開催しています。来年名古屋で生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)が開かれることを考慮して、今年の講演会は名古屋で開催しました。中日新聞社と名古屋青年会議所が名古屋開催を積極的に支援されたことから、世界平和アピール七人委員会と中日新聞が共同で主催、青年会議所は共催という形で開催しました。

講演会は11月7日(土)午後6時半から9時まで、名古屋の中心にある名古屋商工会議所ビルの大会議室で開かれ、約250人の聴衆が集まりました。今回は体調を崩して不参加となった井上ひさし委員を除く6委員全員が交代で演壇に立ち、それぞれメインスピーチを行いました。各委員の語ったテーマは以下の通りです。

▽土山 秀夫 「日本の核政策への注文と期待」
▽小沼 通二 「七人委員会と核のない世界」
▽武者小路 公秀 「いのちの多様性」
▽池田 香代子 「いのちに敵対するもの」
DVD[Overkilled](橋本公作品)の映写を含む
▽大石 芳野 「いのちを問う~枯れ葉作戦が遺したもの」
▽池内 了  「宇宙・地球・生命」

各委員はそれぞれ持ち味を発揮したスピーチを行い、随所で聴衆の笑い、感嘆のため息、拍手を浴びました。多彩な内容が詰まっていただけに聴衆の受け止め方も多様だったと思われます。6委員のメインスピーチの後、中日新聞編集局長志村清一さんの司会で質疑応答が行われました。時間が不足気味でしたが、会場からの質問やコメントを受けて各委員からの回答や補足発言があり、最後は大きな拍手で閉会となりました。「生物多様性」という一般になじみのない言葉が、ようやく理解されるきっかけになった講演会でした。

名古屋各紙がアピール「いのちを大切にする世界を目指して」発表を報道

2009年11月25日

世界平和アピール七人委員会は11月6日午後名古屋観光ホテルで記者会見を開き、2010年名古屋で開かれる生物多様性条約第10回締約国会合(COP10)に向けたアピール「いのちを大切にする世界を目指して」を発表しました。11月7日の名古屋発行各紙朝刊はこのニュースを掲載しました。各紙の見出しは次の通りです。
▽中日 COP10重要性訴え 世界平和七人委 きょう講演会も
▽朝日 平和七人委がアピール
▽読売 いのち大切に 生物多様性訴え きょう識者ら対話集会
記者会見する武者小路委員、小沼委員の写真付き
▽日経 朝刊コラム「窓」(見出しなし)

なお中日新聞は11月11日付朝刊で同アピール全文を掲載しました。ちなみに世界平和ピール七人委員会は1955年11月11日に発足しましたので、ことしの11月11日は54回目の誕生日ということになります。同アピールは委員会発足以来99番目のアピールとなりました。

世界平和アピール七人委員会名古屋対話集会「いのちを大切にする世界を目指して:生物多様性締約国会議へのアピール」

2009年11月25日

世界平和アピール七人委員会2009年講演会の名古屋開催を機に、名古屋地区の学者、研究者、NGOの方々との対話集会が開催されました。対話集会は世界平和アピール七人委員会が主催、「持続可能な開発教育」中部拠点、生物多様性市民ネットワーク中部の後援で開かれました。11月7日午後2時から4時45分まで、中部大学名古屋キャンパス大ホールで開かれ、七人委員会側は井上委員を除く6委員が出席、地元から数十人の研究者らが参加しました。

集会は小沼通二委員の司会により飯吉厚夫中部大学総長の挨拶で開会、最初のスピーカー武者小路公秀委員が、前日に発表された世界平和アピール七人委員会のアピール「いのちを大切にする世界を目指して」について解説しました。そのポイントは(1)人類の地質圏、生命圏に及ぼす破壊の力(2)すべての生命体の「平和に生きる権利」(3)知識開発・権力行使・市場活動の規制(4)生命圏と相互依存関係にある生命系維持的経済(5)伝統的な知識・工夫・慣習に学ぶ改革実践(6)貧困克服と地域経済の活性化-の6項目にあるというものでした。

次いで竹内恒夫・名古屋大学大学院教授が、地球市民が持続可能な暮らしを行うための行動指針として2000年に制定された「地球憲章」について解説、さらに高山進・三重大学教授が<「生物多様性」と人間の文化・文明>と題してスピーチ、ヒトが地域の生態系を保全しながら賢く利用する知恵を育んできた歴史に学ぶべきであることを訴えました。この後世界平和アピール委員会5委員がそれぞれの分野の問題について発言、また会場からの活発な質問やコメントがありました。来年のCOP10に向けて、中部地区の研究者たちと七人委員会の交流がスタートしました。

世界平和アピール七人委員会名古屋講演会に付随したイベント

2009年11月25日

世界平和アピール七人委員会のメンバーが名古屋に集まった機会に、いくつかのサテライト集会が催され、各委員が参加して講演を行いました。

▽ 武者小路委員 11月6日 午後4時30分―6時 愛知大学車道校舎
「国際環境と個人の生命活動~わたくしたちと国際環境をつなぐもの~」
講演テーマ:『生とし生けるものが平和に生存する世界を創るために』

▽ 大石委員 池内委員、11月6日午後4時30分~8時 三重大学総合研究棟
「写真から見た世界」 大石
「宇宙からみた世界」 池内

▽ 池田委員 11月6日 午後6時 名古屋学院大学白鳥校舎
平和問題研究会シンポジウム
11月8日 10時~午後5時 アスナル金山にて
「地球はひとつ 感謝のこころ溢れる共生のまち名古屋を目指して」(名古屋
青年会議所主催
11月9日午後2時  三重県津市立瀬尻小学校体育館 「授業」

▽ 土山委員 11月8日 午後1時30分~5時
日本平和学会 第19回グローバルヒバクシャ研究会
「被爆地長崎から今伝えたいこと」
(この講演に続き 沢田昭二名古屋大学名誉教授の「被爆の実相をどうとら
えるのか」の講演があった)

「いのちを大切にする世界を目指して」アピール発表のお知らせ

2009年11月6日

世界平和アピール七人委員会は、6日午後、名古屋市中区の名古屋観光ホテルで、武者小路公秀、池田香代子、小沼通二の各委員が記者会見し、2010年秋、生物多様性条約第10回締約国会議が名古屋で開かれるのに先立ち、別紙の通り、「いのちを大切にする世界を目指して」と題する生物多様性条約に関するアピールを発表しました。

世界平和アピール七人委員会は、1955年11月、世界連邦建設同盟理事長・下中弥三郎(平凡社社長)の呼び掛けで、植村環・日本YWCA会長、茅誠司・東京大学教授、平塚らいてう・日本婦人団体連合会会長、湯川秀樹・京都大学教授ら7人によって結成されました。以来、54年の間に委員は入れ替わりましたが、日本の知識人として、人道主義と平和主義、不偏不党の立場で、核廃絶、憲法擁護などについて、98本のアピールを発表してきており、今回のアピールは99本目に当たります。
現在の委員は、武者小路公秀(元国連大副学長)、土山秀夫(元長崎大学長)、大石芳野(写真家)、井上ひさし(作家)、池田香代子(翻訳家)、小沼通二(慶応大名誉教授)、池内了(総合研究大学院大教授)の7人です。
今回、この生物多様性条約については、その重要性をもっと一般に知ってもらおうと、会議が開かれる名古屋で、7日午後、急病で欠席の井上委員をのぞく全委員が参加して、中部ESD(持続可能な開発のための教育)拠点・竹内恒夫運営委員長(名大大学院環境学研究科)、生物多様性市民ネットワーク・高山 進共同代表(三重大大学院生物資源研究科)を交えての対話集会、ならびに、現在の核廃絶問題も含めた「核といのちを考える」と題する講演会を開催します。

▼七人委員会対話集会
(後援:中部ESD=持続可能な開発のための教育=拠点、生物多様性市民ネットワーク)
「いのちを大切にする世界を目指して:生物多様性条約締約国会議へのアピール」
とき:  2009年11月7日(土)午後2時―4時45分
ところ: 中部大学名古屋キャンパス・三浦記念会館6階大ホール
内容:
・世界平和アピール七人委員会のアピール紹介
解説・武者小路公秀委員
・問題提起
「地球憲章について」竹内恒夫・中部ESD拠点運営委員長(名大大学院環境学研究科)
「『生物多様性』と人間の文化・文明」高山 進・生物多様性市民ネットワーク共同代表(三重大大学院生物資源研究科)
・七人委員会各委員のコメント

▼世界平和アピール七人委員会講演会「核といのちを考える」
とき:  2009年11月7日(土)午後6時30分
ところ: 名古屋商工会議所ビル・2階大会議室
講演内容:
・「日本の核政策への注文と期待」土山 秀夫
・「七人委員会と核のない世界」小沼 通二
・「いのちの多様性」武者小路公秀
・「いのちに敵対するもの」池田 香代子
DVD「Overkilled」橋本公作品の映写も含む
・「いのちを問う~枯れ葉作戦が遺したもの」大石 芳野
・「宇宙・地球・生命」池内  了