世界平和アピール七人委員会2009年講演会「核といのちを考える」開催

2009年11月25日

世界平和アピール七人委員会は2004年から毎年、11月11日の創立記念日前後に講演会を開催しています。来年名古屋で生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)が開かれることを考慮して、今年の講演会は名古屋で開催しました。中日新聞社と名古屋青年会議所が名古屋開催を積極的に支援されたことから、世界平和アピール七人委員会と中日新聞が共同で主催、青年会議所は共催という形で開催しました。

講演会は11月7日(土)午後6時半から9時まで、名古屋の中心にある名古屋商工会議所ビルの大会議室で開かれ、約250人の聴衆が集まりました。今回は体調を崩して不参加となった井上ひさし委員を除く6委員全員が交代で演壇に立ち、それぞれメインスピーチを行いました。各委員の語ったテーマは以下の通りです。

▽土山 秀夫 「日本の核政策への注文と期待」
▽小沼 通二 「七人委員会と核のない世界」
▽武者小路 公秀 「いのちの多様性」
▽池田 香代子 「いのちに敵対するもの」
DVD[Overkilled](橋本公作品)の映写を含む
▽大石 芳野 「いのちを問う~枯れ葉作戦が遺したもの」
▽池内 了  「宇宙・地球・生命」

各委員はそれぞれ持ち味を発揮したスピーチを行い、随所で聴衆の笑い、感嘆のため息、拍手を浴びました。多彩な内容が詰まっていただけに聴衆の受け止め方も多様だったと思われます。6委員のメインスピーチの後、中日新聞編集局長志村清一さんの司会で質疑応答が行われました。時間が不足気味でしたが、会場からの質問やコメントを受けて各委員からの回答や補足発言があり、最後は大きな拍手で閉会となりました。「生物多様性」という一般になじみのない言葉が、ようやく理解されるきっかけになった講演会でした。