ジュネーブで開かれている海洋法国際会議は国際関係の基本的問題にふれ、世界平和秩序保持の上から無視し得ない重要性を持っているので国連に対し次の三項を勧告する。
一、公海は人類共有の理念に立ち、公海自由の原則を貫いて全人類に開放する。
一、公海を一方的に制限し、かつ人類の生命と将来に重大な危険と災害をもたらす核実験は違法であることを宣言する。
一、領土、領海、領空の範囲に関しては、一国の恣意的措置は許さるべきでなく、また少数国群の条約関係に放置さるべきではなく、国際連合において全人類の安全と福祉のため、基本的かつ総合的な立場から協議し、決定する。
1958年3月27日
世界平和アピール七人委員会