このたび貴下が、国際世論の要望を無視してあえて行った、超大型の核爆発の実験は、わが国にも多くの死の灰をもたらしつつあります。そのため核爆発による悲惨な体験をへたわが国民は、耐えがたい不安におそわれており、また世界平和の前途に対しても深く憂慮しております。
貴下が国際世論を無視して、頑強に固守しておられる力の政策は、決して緊張を緩和し、軍備の拡大を防ぐものではありません。
われわれは世界平和の実現のためには、隣国である貴国との、わだかまりのない状態が必要であると考えております。この点からも択国のこのたびの行為は、肭に遺螂であります。
貴下が直ちに、核実験を停止し、力の政策をやめられることを強く要望致します。
1961年10月29日
世界平和アピール七人委員会
フルシチョフ・ソ連首相殿