フランスは近く太平洋水域で初の水爆実験をおこなう予定と伝えられています。これによって引き起こされる新たな国際的衝撃と緊張の激化、放射能害の累積は、私どもにとって耐えがたいものです。
ぜひ思いとどまってほしいのです。
ことにフランスはいま、首都パリで続けられているベトナム和平の話し合いを成功させるため、よい環境づくりにあらゆる努力を傾けているといわれ、平和への熱意が高く評価されている時です。今回の核爆発実験計画は、これとまったく矛盾する感をあたえるものです。核兵器の実験を一回するごとに、その国の国際的な道義の地位はそれだけ低下しましょう。
フランスの名誉のためにも、この実験をとりやめるよう、重ねて鎮く要望せざるをえません。
1968年7月4日
世界平和アピール七人委員会
シャルル・ドゴール仏大統領殿