要望書
戦後、今日までの日本の歩みを省みるとき、わが国が、世界の中にあって、経済的分野をはじめとし、確乎たる地盤を築きえたことは、政府はもとより各分野における、国民の並々ならぬ努力の賜物であると思います。
ところで、昨今私どもは、いつの日か昭和の終わりを迎えることへの心備えを、しなければならぬ時に至っていると心痛致しておりますが、このことはまた、国内は勿論、国際世界から、日本の姿勢が間われる、重大な時であると、思わざるをえません。
政府におかれては、国会に籍をおく全議員の意見をも傾聴され、このときにあたり、戦後新たにされた、日本国憲法の原理に基づいて、関係諸行事を取り決め、国政の責任を果たされるよう、要望致します。
1988年11月7日
世界平和アピール七人委員会
茅 誠 司
田畑 茂一郎
井上 靖
関屋 綾 子
隅谷 三喜男
内山 尚 三
茅 誠 司
田畑 茂一郎
井上 靖
関屋 綾 子
隅谷 三喜男
内山 尚 三
内閣総理大臣 竹下登殿