中国がみたび空中での核爆発実験を強行しました。ことに今回は、予想されたとおり、水爆の可能性さえ示唆されています。
「死の灰」と核兵器の脅威から永久に解放されたいと願う私どもとして、まことに遺憾というほかはありません。
しかも、今回の中国の核実験も他の諸大国の実験、とりわけいまなお続行している地下実験が一つの強力な刺戟となったといわれます。とすれば核兵器開発のもつこの悪循環をなんとしてでも断たねばなりません。
できるだけ速やかに中国の参加する新たな軍縮会議をひらき地下実験を含めた全面的核実験禁止と核兵器廃止、さらに全面軍縮について討議を開始し、これを成功にみちびくため、関係諸国があらゆる努力を傾けるよう心から希望するものであります。
1966年5月10日
世界平和アピール七人委員会