知事に任せ、すぐに行動を
小沼通二
緊急事態宣言が7日に出された。東京都は6日に休止対象施設などの案を都議会にも示していた。「緊急」といわれながら11日からの休止を要請するという。都の案に国が厳しすぎると難色を示したので、都は緩める案に作り直すのだという。
僅か4日と思うかもしれないが、感染拡大のスピードが理解できていない。感染は倍々と広がる。東京でも、世界全体でも収まる気配がまだ見えていない。2、3日で倍になると1週間か10日ごとに10倍、100倍に広がる。
遅れれば遅れるだけ対応が難しくなる。具体案が完全でなくても、一刻も早く行動に移し、経過を見て修正していくのでなければならない。
状況が地域ごとに異なるので地方自治体がそれぞれの対応をとることになっていたはずだ。福島原発事故のときに現場に任せず手遅れになった教訓を忘れたのか。