現在の委員プロフィール

2024年8月27日現在

大石 芳野(おおいし よしの)
写真家。1943年東京生まれ。フリーランスとして40年余りドキュメンタリー写真を撮り続けている。写真集に『沖縄に活きる』、『HIROSHIMA半世紀の肖像』、『夜と霧は今』、『カンボジア 苦界転生』、『ベトナム 凜と』、『アフガニスタン 戦禍を生きぬく』、『コソボ 破壊の果てに』、『子ども 戦世のなかで』、『<不発弾>と生きる~祈りを織るラオス』、『福島FUKUSHIMA土と生きる』、『戦禍の記憶』、『長崎の痕』他、エッセイ集に『夜と霧をこえて』、『沖縄 若夏の記憶』、『わたしの心のレンズ~現場の記憶を紡ぐ』他。受賞:土門拳賞、紫綬褒章、JCJ賞(日本ジャーナリスト会議)、登和フューチャリスト賞、他。

小沼 通二(こぬま みちじ)
専門は物理学(素粒子理論・物理学史)、科学と社会。1931年東京生まれ。慶應義塾大学名誉教授、東京都市大学名誉教授など。日本学術会議原子核特別委員会委員長、日本物理学会会長、アジア太平洋物理学会連合会長、パグウォッシュ会議(1995年ノーベル平和賞)評議員、素粒子奨学会会長などを務めた。ハンガリー科学アカデミー名誉会員、素粒子メダル功労賞。J. ロートブラットほか著『核兵器のない世界へ』共同監訳(かもがわ出版)、『アジアの「核」と私たち』共著、『湯川秀樹の戦争と平和』、『日本学術会議の使命』共著ほか。

池内 了(いけうち さとる)
専門は宇宙論・宇宙物理学・科学技術社会論、1944年兵庫県生まれ。名古屋大学・総合研究大学院大学名誉教授。京都大学を皮切りに北海道大学・東京大学・大阪大学・名古屋大学・総合研究大学院大学を歴任。現在は、科学者の立場から、科学・技術に関わる社会的問題について執筆・講演活動を行っている。新潟県原発事故検証総括委員長を務めていたが任期満了を理由に解任された。その経過は『新潟から問いかける原発問題 福島事故の検証と柏崎刈羽原発の再稼働』(明石書店)にまとめている。その他の著書に、『科学者と戦争』『科学者と軍事研究』『科学・技術と現代社会』『科学者はなぜ軍事研究に手を染めてはならないか』『姫路回想譚』『彷徨える現代を省察する』などがある。

池辺 晋一郎(いけべ しんいちろう)
作曲家。1943年水戸生。東京音大名誉教授。石川県立音楽堂、姫路市文化国際交流財団、オペラシティなどの監督。交響曲11曲、オペラ「鹿鳴館」「高野聖」他。映画「影武者」「楢山節考」「うなぎ」TV「未来少年コナン」「独眼竜政宗」「元禄繚乱」他。演劇音楽520本。66年日本音楽コンクール1位。音楽之友社賞、ザルツブルクTVオペラ祭優秀賞、尾高賞3度、イタリア放送協会賞3度、国際エミー賞、日本アカデミー賞音楽賞9度、放送文化賞、紫綬褒章、文化功労者など。著書『空を見てますか1~14』他多数。

髙村 薫(たかむら かおる)
作家。1953年大阪市生まれ。ミステリー小説でデビューした後に純文学に転向し、随筆、社会時評も手がける。ミステリーの主な作品は『リヴィエラを撃て』(93年第49回日本推理作家協会賞)、『照柿』(94年)、『マークスの山』(93年第109回直木賞)、『レディ・ジョーカー』(97年毎日出版文化賞)。純文学の主な作品は『晴子情歌』(05年)、『新リア王』(06年第4回親鸞賞)、『太陽を曳く馬』(10年第61回読売文学賞)、『冷血』(12年)、『土の記』(16年)。ほかに雑文集『半眼訥訥』、『作家的時評集』、『閑人生生』、『続・閑人生生』、『作家的覚書』など。

島薗 進(しまぞの すすむ)
専門は宗教学、死生学。1948年東京生まれ。上智大学グリーフケア研究所客員研究員、東京大学名誉教授。大正大学客員教授、龍谷大学客員教授、NPO東京自由大学学長。日本宗教学会元会長。宗教理論の研究、日本宗教史の研究、死生学、公共哲学、生命倫理などを研究領域とする。日本宗教学会賞、湯浅賞、朝日賞を受賞)著書に、『宗教学の名著30』、『いのちの始まりの生命倫理』、『スピリチュアリティの興隆』、『国家神道と日本人』、『日本仏教の社会倫理』、『日本人の死生観を読む』、『宗教を物語でほどく』、『いのちを“つくって”もいいですか?』、『ともに悲嘆を生きる』、『教養としての神道』、『死生観を問う』、『なぜ「救い」を求めるのか』などがある。

酒井 啓子(さかい けいこ)
専門は国際政治、中東地域研究(特に、イラク現代政治)。1959 年生まれ。アジア経済研究所研究員、在イラク日本大使館専門調査員、カイロ・アメリカン大学客員研究員を経て、2005年から東京外国語大学教授、2012年から千葉大学教授。現在は、イラクの大学、研究機関との研究交流に力をいれており、コロナ禍ではバグダード大学やムスタンシリーヤ大学など現地の大学院生に英語とアラビア語で講義を行ってきた。著書に、『9.11後の現代史』(講談社新書)、『春はどこに行った』(みすず書房)、『イラクとアメリカ』、『イラク 戦争と占領』、『イラクは食べる』(以上、岩波新書)などがある。