「いのちを大切にする世界を目指して」アピール発表のお知らせ

2009年11月6日

世界平和アピール七人委員会は、6日午後、名古屋市中区の名古屋観光ホテルで、武者小路公秀、池田香代子、小沼通二の各委員が記者会見し、2010年秋、生物多様性条約第10回締約国会議が名古屋で開かれるのに先立ち、別紙の通り、「いのちを大切にする世界を目指して」と題する生物多様性条約に関するアピールを発表しました。

世界平和アピール七人委員会は、1955年11月、世界連邦建設同盟理事長・下中弥三郎(平凡社社長)の呼び掛けで、植村環・日本YWCA会長、茅誠司・東京大学教授、平塚らいてう・日本婦人団体連合会会長、湯川秀樹・京都大学教授ら7人によって結成されました。以来、54年の間に委員は入れ替わりましたが、日本の知識人として、人道主義と平和主義、不偏不党の立場で、核廃絶、憲法擁護などについて、98本のアピールを発表してきており、今回のアピールは99本目に当たります。
現在の委員は、武者小路公秀(元国連大副学長)、土山秀夫(元長崎大学長)、大石芳野(写真家)、井上ひさし(作家)、池田香代子(翻訳家)、小沼通二(慶応大名誉教授)、池内了(総合研究大学院大教授)の7人です。
今回、この生物多様性条約については、その重要性をもっと一般に知ってもらおうと、会議が開かれる名古屋で、7日午後、急病で欠席の井上委員をのぞく全委員が参加して、中部ESD(持続可能な開発のための教育)拠点・竹内恒夫運営委員長(名大大学院環境学研究科)、生物多様性市民ネットワーク・高山 進共同代表(三重大大学院生物資源研究科)を交えての対話集会、ならびに、現在の核廃絶問題も含めた「核といのちを考える」と題する講演会を開催します。

▼七人委員会対話集会
(後援:中部ESD=持続可能な開発のための教育=拠点、生物多様性市民ネットワーク)
「いのちを大切にする世界を目指して:生物多様性条約締約国会議へのアピール」
とき:  2009年11月7日(土)午後2時―4時45分
ところ: 中部大学名古屋キャンパス・三浦記念会館6階大ホール
内容:
・世界平和アピール七人委員会のアピール紹介
解説・武者小路公秀委員
・問題提起
「地球憲章について」竹内恒夫・中部ESD拠点運営委員長(名大大学院環境学研究科)
「『生物多様性』と人間の文化・文明」高山 進・生物多様性市民ネットワーク共同代表(三重大大学院生物資源研究科)
・七人委員会各委員のコメント

▼世界平和アピール七人委員会講演会「核といのちを考える」
とき:  2009年11月7日(土)午後6時30分
ところ: 名古屋商工会議所ビル・2階大会議室
講演内容:
・「日本の核政策への注文と期待」土山 秀夫
・「七人委員会と核のない世界」小沼 通二
・「いのちの多様性」武者小路公秀
・「いのちに敵対するもの」池田 香代子
DVD「Overkilled」橋本公作品の映写も含む
・「いのちを問う~枯れ葉作戦が遺したもの」大石 芳野
・「宇宙・地球・生命」池内  了