1958 国連と国連加盟二十力国首脳へのアピール

1958年1月15日

 悪化しつつある世界情勢にかんがみ、私たちはつぎのような諸勧告に基づいて、全世界の平和と秩序を維持する必要な手段を国際連合がとるよう、ここに提案します。

 一、国際連合は、アメリカ合衆国とソビエト・ロシア間の首脳会談を取り決め、核兵器の実験と使用を禁止し、そのうえに全面的軍縮を図らせるため、積極的役割を演ずべきである。

 二、国際連合は、ともに世界の調和を乱すおそれのある北大西洋条約機構、東南アジア条約機構とソビエト・ブロックの相互協力機構などであるワルシャワ条約機構を、国連機構内に統合するよう努力すべきである。

 三、国際連合は、極地その他の地域、いかなる国にも属していないような空間を、人類共同の資産であるという原則を打ち樹てるべきである。これを管理するために、国際連合は、その機構内に適当な組織をつくるべきである。

 四、国際連合は、その加盟国の政府代表だけでなく、正当に選挙された人民の代表が、国連総会内に座を占めることを許すべきである。国際連合は、さらに国連総会を真の世界議会たらしめ、最終的には国連を改組して世界連邦とするよう努力すべきである。

1958年1月15日

世界平和アピール七人委員会