1960 湯川委員、七人委員会の意をくみ国会の速やかな解散を要求する個人声明(要旨)

1960年6月4日

 私は国民の一人として日本の議会政治が崩壊の危機にひんしているのを心から心配している。世間知らずの学者であっても民主社会の一員であることに変わりはない。多くの人と同じように岸首相が今までの行きがかりにとらわれず”声なきか”をふくめて因民全体の考えていることを知るためにはいますぐ国会を解散されること以外に今日の危機を救う方法はないと思う。

(1960年6月4日付読売新聞)