1971 57J 中国代表権問題に関する要望書

1971年9月4日

 やがて第二十六回国連総会が開かれ、ここで、中国代表権問題が最大の議題となることは周知のとおりであります。
 私どもは、理論上も現実も「中国は一つ」であり、世界人口の四分の一をしめる中華人民共和国政府の国連参加が、一日も早く実現することが必要であると信じます。その意味においてこれを阻害するおそれのある「逆重要事項」方式と「複合代表制」方式については反対であります。

 中華人民共和国政府が国連に参加することは、国連の普遍性を真に実現しまたそれによって、その最も重要な課題の一つである国際軍縮協定への道が、大きく開かれるでありましょう。

 現在において世界の重要問題はことごとく中華人民共和国政府の参加なしには解決しえません。日本政府がこの認識の上に立って、速やかに日中国交を回復するよう努力することを、ここに強く要望致します。

1971年9月4日

世界平和アピール七人委員会

内閣総理大臣 佐藤栄作殿